高山京子のブログ

高山京子(詩•日本近現代文学研究)のブログです。基本的には文学や映画のお話。詩作品はhttps://note.com/takayamakyoko/へ。Xは@takayamakyokoへ。

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

言葉の快楽④ ちょっと脇道に逸れて、自分の性のことなど

言葉と快楽についての不定期連載。って、誰も読んでいないかもしれないが、今回は、なぜ私がこういう問題に関心を持ち続けて来たのか、それを考えてみようと思う。話が脇道に逸れるようだけれど、ちゃんとつながっている(はずである)。 それは結局、「性」…

文学は自由なんだよ。

更新が滞っていますね。ここでの駄文を楽しみにして下さっている方がいらっしゃいましたら、本当に申し訳ありません。 実は、noteには書きましたが、今年の自分の誕生日(6月1日)に合わせて、第一詩集を出す予定でおりまして、現在、その制作に追われており…

人称をこえて(ジェンダーの話など)

日本語の人称に、ずっと関心がある。文学をやっているのなら、当たり前のことだろうけど。一人称にひとつとってみても、「私」「わたし」「僕」「俺」「われ」「吾輩」それこそ無数にある。英語ならどれも「I」の一文字で終わってしまう。ちなみに、文学作…

アンリ・コルピ『かくも長き不在』(1961)

私がもっとも好きな女性作家はヴァージニア・ウルフかマルグリット・デュラスかということになるのですが、とにかく、すごい映画だった。話の筋を知っていてこれだけショックを受けるとは。デュラスの脚本がすばらしい。小津安二郎好きなデュラスだけあって…