2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧
先日、某大学の授業で、太宰治の「桜桃」(傑作)の冒頭部分、とくに使用されている人称の多様性の話から、つい、自分が長年考えてきた、日本語の特性について、しゃべってしまった。それは、すなわち、こういうことである。 日本語は、究極、二者関係に収斂さ…
某学会誌に投稿した論文が、査読で落ちたので、少なからずショックを受けている。参ったな。しかし、48歳になっても、落ちるひとは落ちる。だからもし、これを読んでいる若いひとで、似たような経験をしたことがある方なら、何も気に病む必要はない。大いに…
私には、少女時代というものがない。 性自認があいまいな自分は、ずっと、女の子というものがわからないまま育った。現代と比べて、昭和の御代にそういう生き方をするのはなかなか困難なことではあった。しばしば、ジェンダーレスな言葉遣いや振る舞いを母に…